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肝疾患(肝臓病)だとインプラントはできない?

肝炎や肝硬変などの肝疾患(肝臓病)をお持ちの方の中には、「インプラント治療は受けられないのでは」と不安に思う方も多いでしょう。
結論として、肝機能障害があっても症状が安定していればインプラント治療は可能です。
本記事では、肝疾患がある場合のインプラント治療のリスクや、安全に受けるための注意点を解説します。

肝疾患(肝機能障害)があってもインプラント治療は可能?

肝臓病や肝機能障害がある場合でも、必ずしもインプラント治療ができないわけではありません。
現在の肝機能の状態や症状の程度によって、治療の可否は大きく分かれます。

軽度・症状が安定していれば治療できる可能性が高い

ウイルス性肝炎などの肝機能障害を抱えている方であっても、適切な治療によって症状が軽度であり、安定している状態であれば、インプラント治療を受けられる可能性が高いです。
適切な医療管理のもとで行うことで、リスクを抑えて手術を進めることができます。

重度の肝疾患や肝硬変の場合は難しいケースも

一方で、高度の肝臓病や肝硬変にまで病状が進行している場合は、外科的手術に伴う出血や感染のリスクが非常に高くなります。
そのため、安全性の観点から多くの歯科医院においてインプラント治療が不適応(治療対象外)と判断されるケースがある点には注意が必要です。

肝臓病(肝機能障害)がインプラント手術に与える3つのリスク

肝機能が低下している状態でインプラントなどの外科的処置を行う場合、主に「出血」「薬剤の代謝」「感染」という3つの大きなリスクが伴います。
それぞれの具体的な内容を把握しておきましょう。

1. 血が止まりにくくなる(出血傾向)

肝臓は、出血した際に血液を固めるための「凝固因子」を生成する重要な臓器です。
肝機能が低下するとこの凝固因子が減少するため、血液が固まりにくくなります。
結果として、手術中の出血が多くなったり、術後の出血コントロールが難しくなったりするリスクが高まります。

2. 麻酔薬や痛み止めの副作用が出やすくなる

インプラント手術で使用される局所麻酔薬や術後の鎮痛薬、抗生物質などの薬剤の多くは、おもに肝臓で代謝(分解)されます。
肝機能が低下していると薬物が体内に長く留まってしまうため、薬物代謝が遅延し、通常の投与量であっても副作用が出やすくなるリスクがあります。
そのため、薬剤の慎重な選択と投与量の調整が不可欠です。

3. 免疫力の低下による感染症リスク

肝機能障害は免疫力の低下を招くことがあり、手術創からの細菌感染リスクを高めます。
また、肝臓病が進行するとタンパク質の合成能力も低下します。
これにより栄養状態が悪化し、術後の傷の治りが遅くなるだけでなく、インプラントと顎の骨がスムーズに結合しにくくなる可能性がある点にも留意が必要です。

肝疾患がある方が安全にインプラント治療を受けるための注意点

リスクを抑え、インプラント治療を進めるためには、事前のしっかりとした準備と情報共有が欠かせません。
具体的なポイントを解説します。

事前に持病やお薬の情報を正確に伝える

初診時や事前のカウンセリングにおいて、肝疾患の種類や現在の状態、過去の治療歴を歯科医師へ正確に申告することが非常に重要です。
また、現在服用しているすべてのお薬の情報も漏れなく伝えましょう。
必要に応じて、直近の血液検査の結果の提出が求められる場合もありますので、手元に準備しておくとスムーズです。

かかりつけの内科医(主治医)と連携を取る

「今は症状が落ち着いているから大丈夫」と自己判断で治療を進めるのは非常に危険です。
インプラント治療を希望する場合は、必ずかかりつけの内科医(主治医)から診療情報提供書を作成してもらいましょう。
歯科医師と医科の主治医がしっかりと連携し、情報を共有した上で治療計画を立てることが、安全な手術の大前提となります。

まとめ

肝疾患(肝臓病)があっても、症状が安定していればインプラント治療は十分に可能です。
ただし、出血傾向や感染、薬の副作用などの特有のリスクが伴うため、自己判断は禁物です。
治療を検討する際は、必ずかかりつけの内科医と緊密に連携でき、感染対策や全身管理の体制が整った信頼性の高い歯科医院へご相談ください。

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