インプラント2回法のドクター
インプラント2回法とは
インプラントの術式には、1回だけの手術で行う「1回法」と「2回法」があります。広く用いられているのが2回法です。
インプラント手術はまず骨にドリルで穴をあけ、下層部の土台部分となるインプラント体を埋め込みます。このあとに切開した粘膜を一度閉じ、埋め込んだインプラント体と骨が連結するまで数カ月程期間を置きます。この治癒期間を経て、2回目の手術では、骨と結合したインプラント体と上部構造の土台となるアバットメントを連結します。これを2回法といいます。
一方、1回の手術でインプラント体を埋め込むのと同時にアバットメントを連結するのが1回法です。
2回法のメリット
2回法では、初めの手術の際に一度しっかりと切開した箇所を閉じ、治癒期間をとるため、感染のリスクが低くなります。
特に骨を移植する場合は感染のリスクが高まるため、1回法ではなく2回法が用いられることが一般的です。
2回法のデメリット
麻酔を用いた切開手術を2回行うため、患者さんに身体的負担がかかります。また、治癒期間は数カ月間かかるため、治療期間も長くなります。
2回法のインプラントの流れ
- 初診はカウンセリングからスタートします。
- 次に、CT撮影を含めた検査を受けます。
- 検査結果の説明や、それを元に作成した治療計画についての説明を受けます。
- 第1回目の切開手術です。下層部の土台となるインプラントを骨に埋め込みます。
- 手術の翌日に通院し、感染症対策のための消毒とクリーニングを受けます。
- 手術後1~2週間後で抜歯をし、その後は1カ月に1度くらいの頻度で経過をみながら3~6カ月間ほど治癒期間をとります。
- 治癒期間が明けると第2回目の切開手術で情動部の土台となるアバットメントをインプラントに連結します。
- 傷がふさがるまで2~3週間の治癒期間をとります。
- 傷口が治るのを待ち、インプラントの上にかぶせる義歯の型どりをします。
- 完成した義歯をかぶせ、調整などを行い治療は終了です。